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葉山館 翠葉亭  2008年10月宿泊

じつはまだ、足湯未体験だったわたし

ここは
室内に足湯があるというのに惹かれて決めました。

ほかには
そんなに期待していなかったのですが、それがよかったのかほんとに満足度が高く

ダンナは
「今度は3泊したい」どころか「親を連れて来たい」とまで言ったほど。


お値段がほぼ倍の「熱海ふふ」のあとでしたが、
このお値段でこれだけしてもらえたら言うことないと思います。

正直、デザイナーズ系のインテリアに追いついていないやや素朴すぎるもろもろの面も感じましたが、

それを
「垢抜けてない」と感じる方もいるでしょうし、飾らない親切さと映る方もいると思います。

私たちは…
まんなかくらいかな…








住所 山形県上山市葉山5-10
電話番号 023-672-0885
客室数 38室(うち、足湯のある翠葉亭12室)
HP http://www.hayamakan.com/suiyotei/index.html
食事場所 ダイニング
連泊スコア
★★★★★
     
価格的にも連泊向きです(週末でも2人泊まりで一人2万6千円)。
ランチもダイニングできちんとしたものが食べられますし、浴衣が一日合計4枚あるのも連泊派にはありがたいです。
ひとり泊まり:OK(追加料金なし)
子供連れ:翠葉亭はNG

Public space
ロビーには、デザイナーズチェアがごろごろ。


大塚家具センターに、こんなコーナーあったな…





部屋に続く廊下には、山形名産の将棋の駒が美しく飾られています。お好きな方にはたまらないだろうと思われます。



しっとり落ち着いた雰囲気のライブラリー。
素敵なデザイナーズチェアがわらわら置いてあります。



かなり広いです。奥にはパソコンコ-ナーも。





駅まで迎えに来てもらいました。
ちなみになぜか駅にこんなのが↓。





駅から車で5分くらい。
のんびりした温泉街って感じです

葉山館は周辺の温泉宿ではピカいちの立派なつくり
で、車から降りたら向かいの宿のお客さんが羨ましそうにこちらを見ていました…

↓ロビーの庭にいる鯉が今まで見た中でダントツのでかさ。スタッフの人も
「こんなに大きくなるなんて…」ともてあまし気味なのがありあり…






将棋の駒の飾り棚には、乾燥防止のコップの水が。





ライブラリー前の吹き抜けです。






ライブラリーは照明も素敵でした。
Guest room
翠葉亭703号室に泊まりました



このソファが見た目以上に居心地がよく、ダンナと奪い合い。
お隣の部屋をちらりと見たら、このソファがふたつあったので、次はそこにしようと決めています。





ベッドはシモンズ。



ほんとに気に入った室内足湯。こたつのように、ビールを飲みながらずっとここで本を読んでいました。



足湯しながら見える風景。目の前の旅館のタワーがちょっぴり邪魔ですが…




足湯に浸かりすぎて、ツートンカラーになってしまった私。



お風呂は露天ではないけど、露天感たっぷりでした。幅なはいけど奥行きがあるので、狭さをまったく感じません。



朝日が入るので、朝湯が気持ちいいです!



葉山館は、「華葉亭」「四季亭」「翠葉亭」の3つのカテゴリーのお部屋があります。うかがったところによると、翠葉亭はもともと七人くらいまで宿泊できる家族向けの広めの部屋のあるゾーンだったのですが、そこを最近リニューアルして、カップル向けのゆったりした部屋にしたのだとか。しっとりしたスタイリッシュな雰囲気にするため、他のゾーンと差別化して高校生以下の子供の宿泊を断り、翠葉亭専用のスタイリッシュなダイニングをつくった、ということです。

カラオケスナックもあるし、団体用の宴会場もあるし、もともとは昔風の旅館だった名残があちこちにありますが、翠葉亭に関してはパブリックスペースにデザイナーズ家具をばんばん投入して、がんばっている感じ。

とはいえ、
他のデザイナーズ宿のように細部まで詰め切れていなくて、そこがかえって味があっていいのかな、と思いました。
スキのなさすぎる宿って、なんか疲れますしね。ダンナがここをやけに気にいったのも、そういうのがあるのかと思いました。
男性は、ここ好きかも。



ベッドの寝心地はよかったものの、枕が私にはちょっと低すぎだった…




読書灯があったのがうれしい!




枕元の棚もGOOD! さっそくウキウキ本を置きました。左が私、右がダンナの本。今回は足湯にはまったせいかさくさくはかどって、ほとんど読み倒しました♪




今回の感動ポイント。朝食用に2枚、就寝用に2枚、合計4枚の浴衣がおいてあった! すごくうれしい♪

「お好きな柄が選べます」なんていって、それで湯上りも寝巻きも食事もずっと着たきりにさせる宿は見習って欲しい。これがほんとのサービスだ!



タオル掛けは、大判タオルを並べて掛けられるゆったりサイズ。これも初めて見たかも。




洗面台下に、小さいタオルをかけられるバーが。ほんとにどこまで親切だっつーの




足湯用のタオルと防虫スプレー。




本とドリンク
(時々ビール)、タオルのMY足湯3点セット



なぜか家庭ブランドのアメニティ。(左)洗面台のハンドソープが「キレイキレイ」だったり、洗い場のシャンプーが資生堂のツバキだったり。

このへんが安心感でもあり、物足りなさでもあり…




館内移動用のスリッパもこういうのだし、トイレもヒビノコヅエのデザイナーズサンダルどころか、普通のトイレスリッパン…



そして冷蔵庫には、これでもかというほど瓶ビール、そして日本酒、ワインまで…
あたしちょっと怖い、ちゅうくらい酒でぎゅうぎゅうの冷蔵庫。「だいこんの花」などのような、アイスとかジュースとかの女こども喜ばせアイテムまったく影もなし



お茶セットはこんな感じ。





なんと、パーソナルカラー教室が土曜日限定で。風呂上りのすっぴんのほうが判定しやすいから。なるほど。値段も手頃だし、じつはやっておけばよかったとちょっと後悔…



Public bath
選べるシャンプーに驚いた…






正直、あまり魅力のない大浴場です…
36室の宿全体で使うにはあまりにも狭いし…古いし…
(←この写真、実物よりかなりいい感じに撮れちゃってます)
露天も囲われちゃってるので、開放感ないですしね。

部屋のお風呂のほうがはるかに気持ちよかったので、結局1回入っただけでした。
↓ただ驚いたのが、このシャンプーコーナー。

お好きなのをどうぞ」って市販のシャンプーが10種類揃ってるんですよ! こんなサービス、初めて見たーーー

小樽の「倉群」のバスルームは、いろんなフレグランスが並べてあって「ご自由に」っていうコーナーがあったけど…



大浴場を出てすぐのところに、冷たいお茶コーナー。





Dinner(1日目)
山形の地のものを生かした、気取り過ぎない気持ちのいい晩御飯でした!






















翠葉亭専用ダイニング、福寿庵でいただきます。

最近のダイニングには珍しく仕切りなし。
でもま、そんなに気になりません
でした(私は)。

前菜
サクラしめじ菊花和え 毛蟹共みそ和え みずこぶ梅鰹和え あけび田舎焼き
見るからに素朴だけど、しみじみとしたおいしさ…




特にサクラしめじはほんとにおいしかった!


造り
鯨行者巻き 甘海老 平目昆布〆 焼き帆立



鯨が絶品!中に巻いた行者大蒜がよく合って…


温物
福寿庵名物 揚げ蕎麦がき原木なめこ餡かけ 大根おろし山葵

んもう、ふわとろで、たまりません! ダンナは蕎麦アレルギーなので、茶碗蒸しにかえてもらった。


お魚料理
金目鯛と湯葉しんじょうの煮物椀/タラバガニの野菜たっぷり煮

上の二品からひとつ選ぶ。ダンナはタラバ、わたしは金目鯛をチョイス。

↓お椀のふたの裏がまた美しかった…



肉料理
和牛ヒレステーキ/米沢牛ヘラモモ肉炙り刺身

上の二品からひとつチョイス、私たちはどちらもステーキに。ガーリックソース、昆布塩、柚子酢で食べます。











食事
いくら醤油漬け丼/山形餅豚の角煮丼

二品からチョイス。私はイクラ、ダンナは角煮

止椀
山形名物 芋っこ汁

秋田の芋っこ汁は鶏肉だけど、山形の牛肉バージョンもなかなか。


甘味
やまべジャージー牛乳杏仁プリ
これが濃厚で、うまかった!

ネットで予約の特典・お部屋にフルーツの盛り合わせ。

Lunch
福寿庵でいただきます。かなりのボリュームです










本日入荷のお魚で、お刺身ともう一品定食
ダンナはこれを食べた。



お刺身も、夜ごはんに負けず劣らずの味だだったそうです。



私が選んだのは
「山形の湯葉包みメンチカツ定食」
とにかく、大きい!普通の3倍くらいの迫力!





焼き加減は、写真で見るほどレアじゃありません。



デザートはフルーツ盛り合わせ。

Dinner(2日目)
チョイスできるメニューじゃなくなります。でも内容に不満なし。














1日目のような、2品からチョイスはありません。でも2日目なのにレベルダウンまったくなし!
すばらしい!


前菜
タコ旨煮/海老行者巻き/細竹の味噌煮/いか沖漬け/茸類おろしあえ/山伏茸


どれもこれも、文句なし!「ビバ山の幸」って感じ。

吸い物

松茸の土瓶蒸し




造り
米沢牛の刺身 鮪 秋刀魚 牡丹海老




牛刺し、思いのほかさっぱり味でした

煮物
牛肉茸鍋



焼き物 
口細鰈塩焼き


蒸し物
鱶鰭茶碗蒸し茶碗蒸し

小さなフカヒレがまるごとドカン!と。ダンナ激賞の一品(私は牛鍋ですでにダウン)

食事
五目あんかけうどん



つけものも、市販品じゃなくて地元の手作りっぽい感じの、ちゃんとしたつけものだった。
…and
  • ダンナに「あせび野」(ダンナのオールタイムBEST1宿)を100点としたら、ここは何点?」と聞いたら、「値段を考えると90点。大浴場がちょっとねえ」あとは気になるところはないそうです。
  • ダイニングに出迎えのスタッフがいなくて、入っていってもしばらく気づいてもらえない、とか、大浴場にタオルの備え付けがないとか、そういう点も「マイナス1万円分の差」と思えば普通に納得できるし。

なにより、昔風の宿だったのが、最近「翠葉亭」をリニューアルして、宿の人たちが張り切ってイキイキしている感じが伝わってきてほほえましかったです。

あと
お食事は、3万円台クラスの宿とくらべてまったく遜色なし!
二泊すると、ひとつくらいは「いかがなものか」というお料理があったりするけど、今回の宿泊ではひとつみなく、どれもこれも驚かすような仕掛けはないけど、しみじみおいしい旅趣あふれる味を堪能できました。

旅費と宿泊費のバランスを考えると、次回は3泊かも、です。


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