↑チェックイン後はこのようにベッドカバーがかけられ…
↑夕食の間にターンダウンされてこんなふうに
↑ダブルシンクの洗面所の撮影に余念がないダンナ。この時はまだ機嫌がよかった…
↑クラブフロアの一番気に入っていた席。
↑マンダリンオリエンタル東京の客室。お部屋は本当に素敵でした。
↑ブラインド越しに窓の景色が見られるバスルーム。
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リッツカールトン大阪 クラブフロア宿泊…。妻の愛読誌『ホテルジャンキーズ』の特集を読んで以来、憧れ続けていた妻の夢がかなったのは2003年の冬のこと。闇金の取り立て並みにきつい妻の催促に、ダンナがついに重い腰をあげたのです。
そこは夢に見ていた以上のステキな空間。ソファで読書中、ちょっと首を傾けただけでさっと近づいて、ライトの角度を調節してくれるスタッフは、まるでサービスの妖精のよう。
押し付けがましくなく細やかなスタッフの心配りに、さすがの文句いいキングのダンナも「すごいね」「さすがだね」と感心することしきり。
やっとホテルに泊まる喜びを分かち合えた…。と思いきや、悲劇は部屋に戻った時、起こりました。赤ん坊を抱くように大事に大事に持ってきた愛用のノートパソコンを接続しようとしたダンナが、
「ダイヤルアップ接続!?」
と激怒したのです(注・2003年当時の話です。もちろん今は違います)。
何接続だろうが私には超どうでもいい話なのですが、ネット中毒の常として、ダンナもネット環境の鬼。そういえば昔、家に遊びに来た同僚が「僕、個人で光ケーブルを引いているオタク、いやお宅を初めて見ました」と驚いていたっけ…。
なまじサービスへの感動が大きかっただけに失望も大きく、ダンナは態度を豹変。「クラブフロアの食事が嫌」「レストランの対応が最悪」など、すべて嫌いになってしまったのです。
後で聞いたら、アメリカに出張でいくと、ビジネスホテルでもPC用の回線がふつーに整備されてるのに、日本ではこのクラスのホテルでもこの程度の認識なのか…と,、ショックを受けたのだとか。
(それまで、日本のいわゆる高級ホテルに泊まったことがなかったので)
そして2005年12月、オープン当日にワクワクしながらチェックインした「マンダリンオリエンタル東京」でもまた、ダンナの「接続怒り」が勃発。
さすがに前回から2年も経っているだけあって、ホテルのネット事情も大きく前進。「テクノロジーキット」と記された箱に、ポータブル・オーディオやノートPC用など、4種類に分けられたケーブルがホテルのロゴ入りの豪華な袋に分けて整然と納められていました。一目見たダンナは萌え~状態。
ところが早速PCをつないでみようとすると、袋の中に肝心のケーブルが入ってなくて、フロントに届けてもらうというお粗末さ。
さらにポータブル・オーディオを部屋のオーディオ機器で再生しようとしたところ、説明書にはケーブルのつなぎ方までしか記載がなく、その先の操作は「詳細はスタッフに確認を」とあるだけ。
すでに歯ぎしり状態のダンナがフロントに問い合わせても、スタッフにその「詳細」はわからず、IT担当のスタッフは忙しくてすぐには行けないという答え。たぶん、間違いなく、システム関係の問い合わせに忙殺されていたんでしょうねえ…。
そしてさんざん待たされたあげくにやっと来たのは、英語しか話せない若い外国人スタッフ。
ダンナが多少は英語が話せることがわかった時の彼の半泣き笑顔から、これまでの部屋で、彼がどれだけつらかったかがわかりました…(PCはつながらないわ、説明もわからないわじゃお客も大変ですけどねえ)
そして結局、彼が教えてくれたことはただひとつ。ケーブルをつないだ後、テレビのリモコンの「AUX」を押してください、ということだった。それぐらいのこと、なぜ説明書に書いとかないのか、ほんとに謎です…
「システムそのものはすごいけど、こんな説明書じゃどうしようもないよ…」とげっそりのダンナ。
ま、この日、ホテルのレストランやバーで遭遇したひどい目に比べれば、ほんの小さなことだったのですが…
でも今にして思えば、オープン初日のホテルというのは、いわば「火事場」。
トラブルを楽しむくらいの懐の大きさか、深い愛か、
もしくはM気がある人だけが泊まるべきなんですね。
初日でおお張り切りのホテルに連れて行けば愛が芽生えるだろう、
という私の計算は、
ブッシュのイラク攻撃なみの大失敗でした。
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