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海のしょうげつ 2008年12月宿泊




「ここがあったら、アマンリゾーツなんて行く必要ない」
ーーこの宿に惚れこんだ知人のその言葉を聞いて
逆に期待しすぎないように注意してたくらいなのですが、そんな心配は無用でした。

部屋から一歩も出たくないほど、気持ちいい。
海と空を眺めて一日が過ぎ、気がつくと空と海の写真ばっかりとって、
とうとう持参した本は読めずじまい。
頭がからっぽになるほど癒された。そんな滞在でした。

文句なく、今年の新顔ベストワン!
ここにまた泊まるために、またがんばって働くぞ!
という心のガソリンになる宿でした。










住所 愛知県知多郡南知多町大字内海字前山80
電話番号 0569-62-3960
客室数 10室
HP http://www.shougetsu.jp/sea/
食事場所 個室レストラン
連泊スコア
★★★★★
     
部屋が、広さ、眺めともに開放感があるので、連泊しても飽きたり疲れたりすることはないと思います。
ランチはお蕎麦など、簡単なものしかつくれないそうですが、そもそも晩御飯のボリュームがすごいので、そんなに入らないと思いますし。
ひとり泊まり:OK
子供連れ:NG

 
Train
鉄オタじゃないのですが、今回の鉄道の旅は楽しかったです!






こんなにいろいろついてるんですねえ…
なんとレッグウォーマーまで…
へえーーへえーーへええー





電車でGO! みたいでちょっと楽しかった。ちょっとだけど。



帰りは最前列がとれて、ご機嫌さんのダンナ

いつも伊豆・箱根方面なので、東海地方はほんとに久しぶり。

なので、いつもと違う電車に乗れるというただそれだけで鉄オタのダンナのテンションもぐんぐんあがり、お弁当を買うときからうっきうきでした

←ちなみにこのお弁当、とってもおいしかったそうです。



今回は新横浜から名古屋まで、700系とかいう新幹線に乗りました。
普段はそんなことまったく記憶しない私なのですが、今回、
なんかすごくいろんな設備があって、面白かったので写真とってみました。




頭をのせるところがこんなになってたり
モバイル用コンセントがあったり
前の座席の背もたれにバックをかけるフックがついていたり、
読書灯がついていたり…

あとテーブルも前後に二段階にスライドできたり、テーブル出してもその前を人が通れるくらいゆったりだったり(←普通ですか?)、ちまちました工夫がいっぱいあって面白かった!

名古屋駅からは、名鉄知多新線に乗り換え。


展望車になっていて、いきなり行楽気分が盛り上がりました。


←しかし最前列にはそんなことはどうでもよさげな学生グループが。
ダンナが
「なんで最前列なのにカーテン閉めるんだ!」と(ひそかに)激怒。

まぶしいからに決まってんじゃん。(←普通そーだろ)



背もたれポケットがレトロでかわいかった。

帰宅後、「また7月頃行きたい」と知人に言うと、7月より5月のほうがいいとのこと。
ぢゃ次はゴールデンウイークね、とダンナに言ったら
「そんな混んでる時、やだ」

…だめだこいつ、
展望車に乗ることしか考えてねえ・・・
Lounge
「箱根吟遊」のテラスに匹敵する気持ちよさ(たぶん、夏は)







左奥にライブラリーコーナーが。








内海駅から迎えの車で数分、すごい急な坂道をがんがん登きったところに「海のしょうげつ」がありました。

入ってすぐにコンシェルジェ・デスクがあり、左を見ると暖炉があり、その奥にソファ、そしてその向こうの景色がもう、圧倒的な海!


そしてソファに腰掛けると、その奥にライブラリーコーナーとフリードリンクコーナーがあります。
このフリードリンクコーナーは、朝食後はコーヒーを楽しむ方たちでいつも賑わっていました。


パンフレットを見ると、ハイシーズンは窓を全開にしているようです。
絶対に絶対にそのシーズンに来ようと決意しました。12月でこれだけリゾート感があるのだから、夏はどんなにか気持ちがいいでしょう。

5月に訪れた知人が、「ベランダの椅子に座ると帰りたくなくなる」と言った気持ちがわかりました。



コンシェルジェデスクまわりの小物。かわいい。



テーブルの上のお花もクリスマス仕様。



本は少なめ。雑誌が充実していました。



ドリンクコーナー。



暖炉は本気のつくりです。もっと寒くて暖炉を燃やしているシーズンも、逆にいいのかも。



中庭にあった犬の置物と犬小屋。



お着き菓子は、近所の人気和菓子店「泉万」の柿大福。翌日、ランチがてらに立ち寄りましたが、どのお菓子もおいしかった! とくに、カスタードにサツマイモを練りこんだ「サツマイモドラ焼き」は、ダンナもしびれた絶品!
Guestroom①
ソファに座っているだけでこんなに癒される部屋は初めて











椅子に座って見える風景。左側に、ベランダのソファが。




夏、ここを開け放したらどんなにか気持ちがいいだろう…



椅子の後ろ側にある和室。
結局、ほとんど使いませんでした…



お湯はぬるめ。ずっと入っていてものぼせないので
ダンナはご機嫌さん。



ちょっと日がかげると海と空の表情ががらりと変わり、
本当に飽きません。



2Fのベッドルーム。
寝心地はよかったのですが、床に段差があって
お年寄りや私のような酔っ払いがちな人間は危険だと思われます。



ベットサイドがガラス窓になっていて、そこからも海が見える。
設計した人、グッジョブ!! 



ベッドの上からも、海が見える。



2Fから1Fを見たところ。天井が高いので
とっても気持ちがいいです。

【この椅子が好きだ!】




座面のこの角度が、座っていて体を預けている感のある
ヒミツだと思う。
これに座ると何もしたくなくなる、魔法の椅子だ。



2F洗面所の椅子。
ほんとに可愛い。持って帰りたいくらい。
一回も座れなかったけど。




2Fベランダの椅子。
寒くて外に出なかったので、座れなかった。
夏は絶対にここで本を読んでやる。


予約の時、「メゾネットと平屋とどちらがお勧めですか?」と聞いたら、「せっかく二泊されるんでしたら、一泊ずつ別のお部屋にしましょうか」とナイスな提案をしてくれた♪

初日は、ラウンジに一番近い「海の二」という、メゾネットのお部屋でした。入ってすぐにしびれたのが、この存在感のあるいかにも座り心地よさそうな椅子←。

もう、これさえあれば大丈夫!
ここでずっと本を読んでいられる!!

と早くもめろめろになったのですが、そこで目を窓に向けると…

どっかーーーーんと、海が!
空が!

高いところにあるので、水平線が目の高さなんですよ!だから、いつも海が視界にある状態。

でもって、その海の色も空の色も雲の色も、刻々と変化して、アートのように美しく、気がつくとソファに座ったりお風呂に入ったりしているとき、空や海を見ているだけでほあああああっと時間が経ってしまったりしているわけです…。

やられました。
いつも泊まっている時ですら、「あれしなきゃ」
「これも見ておかなきゃ」とせかせかしている私ですが、今回、ほんとになんにもしなくても幸せ、なんにもしないことが幸せでした。


たったひとつだけ残念だったのは、タオルの質。薄くて吸水性が悪いので、新しいタオルでもふくたびにべっとりと冷たい水が肌につく感触があり…。
(岩盤浴、大浴場のタオルも同様)

なので私は湯あがりはタオルを使わず、バスローブを使っていました。
ほかはパーフェクトなのに、ほんとに惜しい。なんとかならないものでしょうか…




パジャマは着心地がよかったのですが、チャイナ服風の館内着は正直、微妙…



1Fのお手洗いは普通。



2Fのお手洗いは、今までに宿泊した温泉史上最高! 座った時に水平線が目の高さに!
ダンナが最初入った時に呆れて「こんないい場所にトイレをつくらなくても…」



1F洗面所。明るくてきれいです。



なんと、美顔器があったよーー超うれしいーーー持ってなかったから使ってみたかったんだ。
予想以上に気持ちよくて、真剣に購入検討中。



アメニティは男女別にセット。使いきりの化粧品などはなく、備え付けのボトルのみです。




お風呂は虫やゴミ除けの蓋がしまった状態で、自分であけてはいります。

この蓋が、倒れそうなくらい重くて、年配の方は絶対に腰に来ると思う…



望遠鏡がありました。ダンナが「船が凄くよく見える」と無邪気に喜んでいました。



ドリンクコーナー。左のボトルの水を沸かしてお茶をいれます。



お茶は、緑茶、ジャスミン茶、ハイビスカスティー。冷蔵庫のビールは瓶のみで、ミネラルウオーターとともに高級ブランドでした…



水を出すハンドルが無いので疑問に思ったダンナが発見。蛇口のところに手をあてると出てくる。



2Fに続く階段。



ここを本棚にした。ちょうどいい高さなので。



2Fにも、こんな立派な洗面所がありました。一回も使わなかったけど。





Guestroom②
初日の部屋の感動が吹き飛ぶほど、居心地のいいお部屋でした!!











ソファに座るとこの眺め。







この日、私は名古屋在住の友人と近くのカフェでランチをとるため、11時半で外出。

部屋でだらだらしていたダンナはほぼその直後、「次のお部屋の用意ができました」と体ひとつで移動。大変にスムーズで気分がよかったそうです。

そして2時頃、タクシーで戻った私も感動が。タクシーの扉が開くと同時に2名のスタッフが飛び出して、タクシーのところまで出迎えてくれて(わが家に帰ったような嬉しさ)、部屋に案内してくれたうえ、私の帰りを待ってお茶とお菓子を出してくれたのです。

平屋のこのお部屋は、前のメゾネットの天井の高さくる開放感をしのぐほどの、広々とした気持ちよさ!

すべて、腰の高さから下に揃えられて視界をさえぎることなく、

そしてそして私たちが決定的にノックアウトされたのが、←この寝椅子!!


クッションが固めで疲れにくく、広々として、窓の近くで明るくて、目を休めようと顔をあげると海とお風呂が見えて…

と、私はこのソファ以上の快適な読書場所を見たことがありません。

ダンナは張り付いたようにここで本を読み、眠り、また本を読んでいました。

この寝椅子、家に欲しい…

あ、でもこの景色ごとじゃなきゃだめか…

そしてお風呂も、前の部屋よりさらに開放的で(広さも少し大きめ?)、海との一体感があり…

もう私たち、メロメロですう。

私は2時半から予約していた岩盤浴をキャンセル。だって一分一秒でもこの部屋に長くいたかったから





この日のお菓子も「泉万」。麩饅頭風のおいしいお菓子だったそうだ(ダンナ談)



「足にぴったり吸いつくみたいで気持ちいい!」とダンナが超気にいった館内履き。買えないか聞いたら、スタッフが売っている店をプリントしてくれた。

そしてざっくりした布製の室内履きも気に入ったダンナ。それより私が感動したのは、下駄箱に「室内履きカバー」が置いてあったこと。
確かに、「使い捨て=衛生的だけどぺらぺら」「いいやつ=履き心地いいけど、不衛生」という問題を解決する画期的な方法。

…ただ、気がついたのが帰る時だった…
スタッフのお姉さん、教えてちょ…




ベランダのデッキチェア

Dinner(1日目)


ロビー下の階の個室ダイニングでいただきます。

(同じフロアに個室貸切岩盤浴ルームがあり、その両側に大浴場があります)

↓岩盤浴の帰りに撮影したダイニング。

完全個室なので、ひとり旅でもゆっくり食べられそう。



いよいよ食事開始です。

●先付… 地渡り蟹と雲錦巻簾豆腐です。



●前菜… ふぐのにこごり、焼き穴子とキュウリ葛酢かけ、
串刺し(海老芋、焼き蛸、南瓜)、

 鰆献珍焼き 紅葉慈姑、渋皮栗蜜煮ほか

 焼鯖小袖鮨




できあいのものや飾りだけのものはなく、

ひとつひとつ季節を感じさせるように丁寧につくられていて、

変化が楽しい。

この後の食事への期待がどんどん高まります!




:ビールは地元の地ビールを
美味しくいただきました。




●お造り…伊勢海老ほか 
               
テクスチャーの違い、薬味の違いをしみじみ楽しめたお刺身盛りでした。
海辺の宿って、わりと大雑把なお刺身だけでおなかいっぱいになることがありますが、これは繊細で適量で、よかったです。






●赤海老のしんじょう 薄葛仕立


しんじょうがなめらかで、口に入れた瞬間にとろけるみたいです。おつゆも(ちょっと薄味だけど)やさしい上品な味です


●松前石焼き 

昆布に魚介をのせてじゅうじゅう焼きます。たまらんです。


●平目昆布〆蕪奉書巻き

そろそろ苦しいけど、これはひとくちサイズなのでラッキー


●合肴
金目鯛鏑蒸


淡白なのに深い。ほっこりすっきりする味です。



●強肴
飛騨牛陶板焼き
もうだめ…なのに、
今ここでステーキですか!?

「肴を強いる」と言う言葉本来の意味を、初めて心の底から思い知る…


めちゃめちゃうめええええ


なのにひとくちが限界ですうううう

ダンナよろしく。よかった、ダンナが肉食いマンで。


戦いは終わった…

と思ったら、この鍋登場ですよ。

料理長、あんたは鬼だ…


●天然てっちり鍋

肉は食べられなくても、てっちりだと食べられてしまう自分は日本人だなあと再発見…でももうほとんど白目状態です。



でもってなぜか雑炊はお替りしちゃう私…
日本人だなあ。ていうかバカ?


漬物も神経がいきとどいていて、どれもが美味。普段だったらこの一皿でエンドレスでのめるのに…食べきれないって…!




●美浜っこジュレ

オレンジゼリーみたいな感じ


部屋に帰ると塗りのお弁当お弁当箱の中に夜食のおむすびが…

これを食べきるお客さんっているのかしら・・・
●水物
紅玉花色パイと自家製バニラアイス
パイがさくさくで…!


とかいいつつ、もう自分を見失ってわからなくなりながら食べています…



Dinner(2日目)

2日目なのに、パワーダウンなし!
ダンナが「やるな、料理長!」と連発する、エキサイティングなディナーでした。




●食前酒 

甘酒

なつかしい味。ノンアルコールなので、お酒がダメなダンナもOKだった。


●凌ぎ
天然真鯛湯霜握り

小ぶりでご飯少な目、ひとくちサイズ

●(右)柚子盛り…渡り蟹、ミル昆布〆、数の子ほか
スターターにぴったりの、さっぱりと香り高く繊細な一品。

●(左)蛸このわた和え、芯から墨、慈姑味噌漬け、畳鰯黄身焼き 春菊胡麻和え、海老大判しんじょう、焼き柚子百合根、枯れ松葉牛蒡(香ばしくておいしかった)、南瓜小豆




●海老芋変わり饅頭 

清まし汁仕立て


●お造り

本日の鮮魚と、なまこチリ酢かけ

大トロが絶品!ツマまですべて神経がいきとどいた仕事が。



チンチンに熱した石に昆布をひいて、
そっと白子と河豚を置く…

●焼き肴

師崎産天然河豚もろ味噌石焼き

今回の食事、一番のインパクトがこれ!

この白子の、怖いくらいの大きさ!!




●合肴

豊浜産鰆と有機野菜 淡雪餡かけ

この板さんは、献立の緩急のつけかたがうまいと思う。

今日はこれまであまりおなかにたまるものがなく、この
時点でいけそうな予感が。

どうですか!
このスフレみたいにふわっとふくらんだ白子!
香ばしく、味噌の焼き目がついた河豚の身!

2日目なのにむしろ昨日より、メニューが立っている気が。
●進肴
安肝豆腐

うまみたっぷり、こってり
●鍋

…なぜいつも、もう食べられない
という頃に、飛騨牛が…!?
たっぷりのつゆでしゃぶしゃぶ風に
さっと火を通し、卵につけて食べます。


●留椀

鰊蕎麦素麺。
もうだめれすー


●水物

栗金団とシャーベットの口どけ仕立て


残念ながら、この栗きんとんは
いまいちでした…


そしてこの夜も、夜食が…

ダンナが根性でひとつ食べた。
ちょっと見直した


Breakfast








干物はなんと、5種y類も。
どれも立派で、これで5日分の晩御飯が作れそう…






↑焼くとふっくら、じゅうじゅう脂がのって、どれもおいしかったです! 食べやすいようにフィレ状になっているのもよかった。





熱々の出し巻き卵と自家製豆腐が運ばれてきます。




食器はシンプルな白の食器で統一されていました。



小鉢、サラダなどがセッティングされています。

サラダのトッピングは、お魚スナックっぽい味の千切り。
野菜とよくからんで、食べやすいです。

ジュースは、トマトとアップルから選べます。私もダンナもアップル。

でも今思えば、トマトも頼めばよかった…



ご飯も、普通のご飯とお粥から選べます。
私はお粥。

お粥の濃度ばっかりは好き好きだけど
、私はこれくらいのがちょうど好きです。





おかわりもたっぷり。



ダンナが「うまい!」とつぶやいた、
伊勢海老の味噌汁。




野菜たっぷりの小鉢。




ドレッシングは、「柚子味」「和風」の
2種類が。
「柚子味」は柚子の皮のみじん切りガ
入ってます。




自家製ふりかけ。
渋い大人の味。



お漬物。
右上に見えるのは、もろみ味噌です。




※デザートのヨーグルトの写真を撮り忘れました…
Breakfast(2日目)





湯豆腐、サラダ。小鉢がセッティング済み。具なしに見えるお味噌汁ですが、じつは河豚の身が入っている豪華反です。


そして焼き魚は、芸術品のように立派な鮭。




デザートは、フルーツポンチ。



二日とも、食後のコーヒーはラウンジでいただきました。


Sky

こんなにたくさん、空の写真を撮った旅は初めてかも。

刻々と変わる表情を追いかけているだけで、一日中飽きませんでした。





海に見える長方形の模様は、なにかの養殖
のようです。


二泊目の部屋のお風呂から撮影した
朝焼け。





一瞬、雲の切れ目からスポットライトのように
陽がさしこみました。ドラマチック!






フッターイメージ