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源泉と離れのお宿 月 2008.4.12~13泊

初滞在中、7月に予約していた『箱根吟遊」をキャンセルして次回の予約をしたほど、
気に入ってしまいました。

ヘビー・リピート宿の予感!



7月に再訪。うーーーん、やはり1回ではわからないものだ…。
※2回目感想を、続きでレポしてます。








住所 静岡県伊東市富戸1241-2
電話 0557-33-1233
客室数 9
HP http://tsuki.cc/ght/
食事場所 朝夕:ダイニング個室
連泊スコア
★★★★★
     
★ほぼ一日中ルームサービスで軽食がとれる!
★「前日と食事の内容がかぶらない」ことに対する執念(笑)がすごい!
★窓が広く景観に開放感があるので、一日中部屋にいても閉塞感まるでなし。
ひとり泊まり:平日のみOK(ただし料金は2人分から食事料金15,000円を引いた額。
例*38,000円の部屋なら76,000円ー15,000円=61,000円
子供連れ:小学生以下NG



Guest Room

萌えツボ爆弾炸裂!






駅まで宿の車が迎えに来てくれます。市街地をどんどん離れ、道路脇で馬が放牧されている光景に驚きつつ(近くに乗馬クラブがあるらしいです)、森林をまさに開墾中の細道を進むと、つきあたりの「まさかこんな所に!?」というようななんにもないところに、エントランスがあります。

「源泉と離れのお宿」という名のとおり、9戸の離れからなっています。かなり奥まった傾斜地を切り開いて、
無理やり建てた感ありあり(笑)。少し下がった海側の傾斜地が平屋建て、上のほうがメゾネットの離れです。
その間が通路になっているので、メゾネットのベランダでくつろぐのはちょっと気が引けるかも(スタッフの方は「仁王立ちにならなければ大丈夫」とおっしゃっていましたが)。



お部屋に通されてまず驚いたのは、その明るさと開放感。

間口がすべて窓になっていて、青い海と空が圧倒的な迫力で目に飛び込んで来ます。

当日はあいにくの曇り空だったのですが、それでもこの見晴らしのよさ。
今までの旅館でであったことのない、スケールの大きな開放感に、いきなり感動しました。

それから、入り口のドアの裏側が全身が映る鏡になっていたり(このへん、ホテルっぽい)。

ベッドのヘッドボードに棚があったり(本棚として大活用)いたるところに工夫があって、楽しく美しく、かつ快適なお部屋です。






Reading Area

最高の場所がありました






うれしい大容量の本棚。…が、鉄製で角がとがっていて、間違ってぶつけると流血になりそうなのがちょっと怖い
在中、ダンナが最も気に言ったのが、ベッド脇の畳スペース。

じつはネットの旅ブログで見た時、正直「
デザイナーがかっこつけて作った無駄なスペースじゃないの~?」と思っていました。

建築家の方、ごめんなさい。そしてありがとう。
ここ、とっても具合いいです。

お気に入りのツボは、天井が高くて天窓になっていること。


真上から光が来るので、どの角度で本を読んでいても影ができない、だから長時間、読書をしても疲れないんですよ。

「読書灯を貸していただけますか?」と事前に聞いた時,「明るいので必要ないです」とスタッフが言ったのは、本当でした.。なんにもないスペースだけど、角のところにクッションあててはまりこむとなかなか居心地がよく結局、ダンナは二日間、ほぼここにすっぽりとはまっていました…

また、いつも困る本棚スペース(ブックエンドを本といっしょに送り、無理やり床の間に立てておいたりしている)ですが、今回はなんと、テーブル脇の壁とベッドサイドに、それぞれ二段ずつ、「そんなに置けんわ!」というくらいありました♪

↑天窓を下から見上げたところ。

Makeup Space

メイク・スペース大賞をあげたいくらい、すばらしい!



洗面台から独立したメイクスペースがあるのって、 
近頃の面積が広い外資系のホテルでは見かけますが、
旅館では皆無。

 明るくて、あまりによく見えたので、
「そろそろカラーリングに行かなきゃ」と気づいたり…。

左手奥がトイレ。ここも全面、同じすりガラスで明るいです。

一方、私がすごく気に入ってしまったのが、このメイクスペース。

このとおり、全面の壁が擦りガラスになっていて、正面からほどよく柔らかい自然光が入り、椅子と手鏡まであって、すばらしいです。

そして、洗面台にかなり豪華な生花が飾られていたのもうれしかった。



Bath Room

もちろん、お風呂も最高でしたとも!




この9号室は、目の前に桜の木があります。ちょうど桜が散っているシーズンでベランダにたくさん、その名残があり、風情がありました。桜のシーズンは、この部屋でお花見をしたい…

萌えツボの多いこのお部屋ですが、中でもこのお風呂は
特筆ものです。

海に向かってお湯が流れ落ちる『箱根吟遊』の”月代”に似た
本当に気持ちのいいお風呂。

ベランダも広々と気持ちよく、またデッキチェアが大きくて高級感があり
椅子フェチの私としては、見ているだけでうっとり…

どうしても座りたくてかなり寒かったのにお風呂あがりに震えながら座ってました。たぶん、夏に来たらここから梃子でも動かないでしょう…

Surprise

お茶目なサプライズ…。とゆー狙いはわかりますが…。


あれ? ベッドの中になにかあるよ?」と思ったら、こんな猫の縫いぐるみが。まあ可愛いんだけど、
正直、前の宿泊客が抱いて寝たと思うと、抵抗感を感じるのは私だけでしょうか…?。



Dinner

1日目の晩御飯です


















浮かれ気分のままダイニングに案内され、メニューを開いた私たちの胸に、一瞬、緊張が走りました。

「月の雫」「蒼星の恵み」「夕照の奏」

どの、素材も調理法も明かす気がないうっとりネーミング。
よくある,見かけ倒しのちゃらい創作ダイニングの予感…

が、出て来たお料理をいただいたら不安は解消。
スタイリッシュな盛り付けもすばらしいですが、味もちゃんとおいしかったです。
すっかり安心した私たちは、だんだん推理モードに。

「次の“お食事”は『黒海宝』だって。どんなんだろう」
「黒だから、海苔じゃないの」(正解は下の写真参照)

わたしら、料理長の思うツボですがな…。

メニューは以下のとおりです。

オードブル
「月の雫(つきのしずく)」
鴨肉のロースト、サザエのエスカルゴ風、
山菜の白和え、野菜のキッシ

お刺身          
「相模海(さがみ)」 
軽く炙った金目鯛、イサキ、平目。

焼き物
「蒼星の恵み(そうせいのめぐみ)」
伊勢海老と宮崎地鶏。空豆のソース。

「空、海、地の恵をいただくイメージで作りました」
とスタッフがはにかみながら、かつちょっぴり嬉しそうに解説。
ダンナは
「鶏がやわらか~い」と大喜び。

サラダ
「夕照の奏(せきしょうのかなで)」
ズッキーニの中はお魚のすり身。ソースはトマトベース。

強肴
「猪角菜(ちょかくさい)」
「とことん豚」というブランド豚を、10種類のハーブを練りこんでロースト。
焼き大根とウルイ、菜の花添え。

お食事
「黒海宝(こっかいほう)」
赤イカのイカスミを炊き込んだご飯のお握り。赤イカの身も入っていて、
天盛りにキャビア。

そば米と野菜のスープ
お食事といっしょに出て来た。かなりボリュームのある、お粥みたいなスープ。

デザート
「月宮殿
(げっきゅうでん)
牛蒡のガトーショコラ、紫芋のアイス、カボチャのチップス。お皿には、紫芋のパウダーで三日月の模様が
牛蒡とショコラがこんなに相性がいいとは!





幸せの「泡リング」

とにかくここは、生ビールの注ぎ方がうまいんです!
舌にからみつくような極上の泡が、最後まで消えない。
したがって、こんな泡リングができるんです。

Dinner

2日目。全くパワーダウンしてませんでした。
    

茶巾を開くと、中にはアイス。

オードブル月の雫(つきのしずく) 鶏の治部煮 ズサイガニのソテー アワビの山椒煮 ファグラのムース

お刺身
相模海(さがみ) ホウボウの姿づくり、黒鯛

き物 蒼星の恵み(そうせいのめぐみ) 金目鯛のソテー、カリフラワーソース、ライスペーパー&サツマイモのフライ、
明日葉天ぷら、リンゴの千切り、葱のフライ
鯛もさることながら、つけあわせがすべておいしかった!

サラダ 夕照の奏(せきしょうのかなで) トマトの中にホタルイカ。バルサミコ酢のソース

強肴 猪角菜(ちょかくさい) タンシチュー カボチャ

煮物 豆州宝山(ずしゅうほうざん) アボガドと鱈のしんじょう、真鱈の白子のせ。鰹出汁のソース

御食事
黒海宝(こっかいほう) アワビと和風チャーシューの蓮の葉包みご飯

デザート
月宮殿(げっきゅうでん) バナナチョコ、苺、あんこの抹茶クレープ包み


Breakfast

1日目
なめろう
味付けはお味噌。ご飯にのせて食べました。

おひたし
油揚げ入り。薄味で上品。

生ハム&レタス
正直、生野菜がこれだけだとさびしい…

煮物
治部煮風でこってりしてて美味。

金目鯛の柚庵焼き
切り身なので食べやすくGOOD。

お味噌汁。ちっちゃいお椀だった。

帆立の貝柱入り中華粥
一杯目は白いご飯、二杯目はお粥。

デザート
フルーツのライチゼリーがけ

2日目

献立の構成は前日の朝食といっしょですが、素材などがすべて変わっているみたい。とゆるーーく思っていました。…が、一度全部お皿を並べ終わってから、スタッフの方が「あ、お浸しが前日と同じでしたね」とあわてて別のものと取り替えてくれたんです。「いっしょでもかまわないですよ、昨日のもおいしかったし」と言うと、「いえ、前の日と同じではつまらないでしょう。せっかく二泊されているのに」

そう、それだよう、私たち二泊派はその言葉が聞きたかったんだようー。と朝からしみじみ幸せになって、この宿がさらに好きになってしまったのでした。

Lunch

熱々のホットサンド+デザートで大満足!



↑丁寧に二重にホイルで包まれ熱々で届きました



↑ビールに合うんだ、これが。



↑このスプーン、カレースプーンくらいの大きさです。かなりボリュームあり。

スタッフの事情があるのでしょうが、10室以下の小さな宿だと、お昼ご飯の用意をしてもらえない宿が結構多いのです(「月のうさぎ」「WA亭風こみち」「べにや無何有」「箱根吟遊」etc.)

でもここは、ほぼ一日中ルームサービスがあり、しかも「星のや」のようなチャージもなし。朝のチェックアウトタイムが終わってからお掃除に入ってもらう間にロビーで待っているとおいしいお茶を出してくれて、その時にメニューをもらいました。





「タラバ蟹餡かけうどん」
「蓮の葉包みの炊き込みご飯角煮のせ」


など、品数は7~8品程度だけど、どれもたまらなくおいしそうな感じ。
ルームサービスといえど、なんかワクワクします♪

ものすご~~~く(うれしそうに)悩んだ末にダンナが選んだのは
「マグロのメンチカツサンド」「苺アイス大福」「ホットコーヒー」。
これが大正解でした!

マグロのメンチカツは中味もパンも熱々。メンチカツはジューシーで、噛みしめるとマグロの旨みがじゅわ~っと染み出る。ソースの量もほどほどで、上手にトーストしたパンの香ばしさと歯ざわりを邪魔してません。4切れのうち2切れは、フィリングがエビ(フライではなく、ソテー?」)、こちらも上品な味で、ビールのおともに結構でした。

そしてデザートの苺大福大福は、ネーミングからもっとコンビにデザートっぽいレベルかと思ってましたが、このようになかなか本格的かつビッグ。

コーヒーもおいしかった♪ コーヒー大好きなダンナも、「うちで飲んでるブレンド(下北沢のモルディブ製)と似ている」と、御機嫌でした。



まとめ

若いスタッフの熱意が、いい。


ここのスタッフは男女とも若い方たちばかりで、いわゆる「支配人」っぽい人も見かけず、みんな横並びな感じ。

だけど、フロアスタッフがメニュー作成にも参加していたり、ひとりひとりがモチベーションが高くて

自分からお客さんに近づいていこうという熱意を感じます。

「二期倶楽部」みたいにプロのホテルマンっぽく洗練されてなくて素人っぽいけど、

なんか熱さがあって、いいなあと思いました


創作料理も、楽しかった。

ここのような「創作料理」って、たぶん「くだらない」と思う人も多いと思うのです。

そんなことに手間をかけるより、まっとうでおいしいものを食べさせて欲しい、という人は、

ここのお料理には、うんざりするかもしれません。

でも幸か不幸か、私たち夫婦はそんなにストイックに美味を追求するタイプではなく

どちらかというと「子供舌」だし、

そこそこおいしければ満足。究極の美味を味わいたい、というよりも、

普通においしいご飯でいいので(この「普通」というのがまたむずかしいのですが)、

それよりも旅先のイベントとしてのスペシャルな食事を楽しみたいんだと思います。

その意味で、ここの食事は私たちに合っていました。

メニューに「お客さんを楽しませてやろう」「びっくりさせたい」という気持ちが感じられたし、

説明をしてくれるスタッフに突っ込みを入れたりするのが楽しくて、


メニューを通して、そういう「コミュニケーション」が感じられたのがよかった。


そう思うのは、これだけ頻繁に伊豆・箱根の旅館に宿泊しているとやっぱり、

ただ地のもの・季節感にこだわるだけでは、

結局いつも同じようなものを食べている気がしてしまうからです。

(ものすごく贅沢な言い分であることはわかっていますが……)

そういうお客さんはほかにも多かったようです。

食事どころはわりとよその部屋の声が筒抜けだったのですが


初日の夕食では、おばちゃまの大喜びのコメントが響き渡っていました。

「うわー、楽しいわあ」っていう浮き浮きした声で、

思わずこっちも「うんうん」とうなづいてしまいました。。

自由な発想で、親切なサービス心が感じられるメニューの立て方、という点で、

大好きな「だいこんの花」と似ているような気がしました。

お部屋が快適。

2月の「華ごころ」、3月の「風こみち」、どちらもそれぞれ魅力のある宿でしたが

どちらも、企業の保養所をリフォームしたものなので、

お部屋の広さに限界がありました。

だから、正直、二泊するのはつらいものがありました…

でもここは、三泊でも四泊でもできると思う。

そしていつでも明るくて、読書メインの私たちの滞在スタイルにほんとうに合っていました。

ダンナは「二期倶楽部東館レベルだね!」
(ダンナの最上級褒め言葉)と興奮していました。

計算された機能性と空間の快適さのミックス具合が、似ていると思ったみたいです。

ダンナは理科系なので、味のある雰囲気衣よりも、計算された合理的なしつらえに感動する傾向がある)

一方、私はどうもホテルにリゾートを求めているらしく(だからデッキチェアが好き)

だから二期倶楽部でいえば、東館はちょっとシティ寄りすぎて、そんなにぐっと来ない。

むしろ、趣味のいい別荘風の本館が好き。

この宿は、そのどちらもあって、つまり夫婦どちらも好きな宿なんだと思います。

萎え萎えポイント

ワインのグラス売りがない。

しかも、価格が異常に高い。

(スタッフの方もわかっているらしく「上に掛け合っているんです。実現させます」とおっしゃってました)

掘りごたつ式のテーブル、下が床暖房だといいと思う。

洗面台まわりの床が石で、春先でも冷たい。冬は床暖房がないときつそう…

大浴場(露天)、すごい険しい道を降りていくのに、そのわりに普通…



岩盤浴、どう考えても熱すぎるよ! 癒されるどころか、死ぬかと思ったよ。

ぶーぶー言ってるダンナを無理やり誘った手前、
「これくらい普通よお」とか言ってごまかしたけど、

 いやー、あんな熱いの初めて。

ダイニングの音楽が、びみょ~



再訪REPORT

海とお湯に囲まれたパラダイス。ベランダは、期待以上の気持ちよさ!!



ぬるめのお湯で汗を流す気持ちよさ…。慣れてるダンナもあきれるくらい、いっぱい入りました。




サイドテーブルがないので、メイクスペースの椅子を持ってきて代用しました。



前回おきにだった天窓下スペースが暑いので、ベッドで読書するダンナ。

4月の宿泊が天気に恵まれず(ま、いつものことですが)、いかにもいごこちよさそうなベランダもほんの数分が限界…せっかくの海もずっと灰色…

だったので、どうしてもきれいな海を眺めながらこのベランダでまったりしたくなり、梅雨が終わった頃をみはからって予約を入れました。あの「吟遊」をキャンセルしてまで、というところに、初回でひとめ惚れした私たちの前のめりな気持ちがわかっていただけるでしょうか…

天気予報ではばっちりの好天!
てゆーか30℃超えで暑いよ!

でもって、ガスがかかってて、むしろ前回より海が見えないよ…
。。。┌(。>_<)┘


やっぱ、一番くっきりと海が見えるのは晩秋~冬らしい…
ということは「きれいな海」×「ベランダでまったり」は永遠に両立せず…

でも、暑すぎて失敗かと思いきや、玄関のドアを開けて
ベランダの窓も開けると、風がほどよく吹き抜けて
すごく気持ちがいい!
特にベランダは最高に快適でした!
ダンナとふたり、二日目の日中はほぼここで読書。
(二日目の午後後半はさすがにエアコンにしましたが…)

でもって湯加減が、ほんとに絶妙な「ぬる湯」で、
ずーーっと入っていてものぼせないんですよ。
ベランダのデッキチェアで読書して、
気分転換にその脇のお風呂に入って
(なんかもう座布団に座るがごとく気軽に)
お風呂で読書。

そしてビール。ランチは前回同様ルームサービスで、乾き物のおつまみ(確か千円くらい)を同時に注文したら、こんなにてんこもりで来ました。



ああ、ほんとうに気持ちよかったなあ…


だけど、あんなに楽しみだった食事が…食事が…













←一日目の夕食。

メニュー名は前回と同じものもあったけど、すべて違うものでかぶりなし。
…が、あまりの味の違いにびっくり!
「板長、変わったのか?」とダンナと顔を見合わせたくらい。

ダンナいわく「なに食べても味がぼやけてる」
例えば一番上の前菜、左下の黄色いもの「キッシュ」と説明されたのですが、
絶対にキッシュじゃない…!
味も薄く、なによりテクスチャーがぐちゃっとしていて生っぽく、なんだかわからないけどとにかくキッシュではなく、おいしくもなかった…


そして二番目は、単なる尾かしら付きのエビチリ。
前回はあったお料理名からのひねりとか、面白さもなく…

さらに(写真をとるのを忘れたけど)お刺身の2点盛り(確か、金目とメゴチ?)が、2点盛りの意味がないくらい似たりよったりの味。
しかも一切れがでかい…食べても食べてもなくならなくて、口が飽きてつらかった…
新鮮でしょうし、まずくないんですが、
食べさせ方に繊細さが決定的に欠けている
ほんのちょっぴりの量でシンプルな盛り付けだけど、背筋がピッと伸びるくらいおいしかった「風こみち」のお刺身が思い出されました。

そして下が二日目の食事。
板長が戻ってきたらしく、前回の食事のレベルに戻っていてなにより。



…が、全体の半分以上が、前回食べたメニュー…
ま、おいしいからいいんだけど…。


お給仕してくれたスタッフが前回と同じ人で、「あ、こないだと同じのですね」と言ったら、ちょっと困った顔で

「…一巡しちゃいましたね」

あ、やっぱりそうなのね。たまたまかぶっちゃったんじゃなくて、二泊×二回泊まりで一巡半しちゃうレパートリーなのね…


ということがはっきりわかってしまった痛恨の一言でした。

客である私たちが、愛をこめ
てとゆーか気を使って「名作シリーズ」と呼んでいたにもかかわらず。

再訪*まとめ

お料理以外で文句はひとつもありません。

でもお料理って、すごく大きなウエイトですよね…

ダンナがぽつりと

「この前行った「オーベルジュ・フェリス」があんまりレベル高かったから、それでそう感じちゃったのかな…」

と言ってましたが、私はちょっと違う意見です。

例えば「玉の湯」の夕食って、すごくシンプルで、たぶんいつ行っても大差ないメニューだと思います。それはそれで問題なし。

でもここのお料理って、企画重視(たとえば「蒼星の恵み」は、天・地・海のものを一皿に集めた、とか)

かつ、インパクトがいのち。

玉の湯のようなスタンダードなメニューじゃないので、続けて食べると魅力が半減しちゃうと思うのです。



それでも総合点はとても高いし、お部屋の居心地のよさは
現時点では最高クラスなので

絶対にまた行くと思いますが。











右側がダンナ、左側が私の本。








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